資産設計の基礎知識

資産設計とは?

資産設計とは、その名の通りあなたの人生における「資産」をどのように形成するかを「設計」することであり、幸せな人生を実現するために将来の見通しを立てることを意味します。本ページではこの資産設計のやり方をお伝えします。以下の手順に沿ってミッションを実践することで、だれでも簡易的な資産設計ができるようになります。詳細な資産設計をだれでも簡単に作れるツールをご検討の方はこちらをご覧ください。

資産設計の手順

つぎに、具体的に資産設計の手順をご説明します。次の手順に沿って進めれば、あなたの思い描く幸せな人生を歩むための「あなただけの人生の設計図」を作ることができます。

  1. 目標(ゴール)の設定
  2. 現状の把握
  3. 将来の成り行きを予測
  4. 目標と成り行きの差を明確化
  5. 改善プランの検討
  6. 改善プランの効果を確認
  7. 実行と進捗管理
山登りのように各ステップを進めましょう

以下では、上記7ステップを順番に説明していきます。それぞれのステップであなたがすべきことをミッションとして課題形式で挙げています。ぜひあなただけの人生の設計図を作ってみてください。手間がかかる作業はツールなどもご提供していますのでご利用ください。

STEP1. 目標(ゴール)の設定

設計図を作るために最初にやるべきことは、ゴールを決めることです。当然ながら、どういうものを作るのかというゴールが決まっていないと必要なものや作り方は決められません。そのため、まずはあなたの人生の目標を決めていきましょう。そんな大事なことをすぐに決められないと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、もし将来、あなたの考えが変わったときはここで決めた目標は変更すればいいのです。まずはいま、あなたが幸せな人生を送るためには何が必要か?ということをご自身のなかで明確にしましょう。

【ミッション①】

下記の問いの答えを書きだしてみましょう。

問1「あなたがイメージする幸せな人生はどのような生活ですか?」
ここでは、できるだけ具体的に描いてみてください。どんな家に住んで、家族は何人か、どんな生活をして、休みの日には何をしているか。旅行にはどのくらいの頻度で行くのかなど、具体的であればあるほどあなたは目標に近づけます。人間は具体的にイメージできないものには努力できない生き物だからです。

問2「その生活を実現するためには、どのくらいの費用が必要ですか?」
前の問で描いた生活を実現するためにはどのくらいの費用が必要でしょうか。家の購入費用、趣味に費やすお金、生活費、旅行の費用など、実現するために必要なお金はいくらなのかを計算してみましょう。

問3「その生活を達成するためには、いつ何をできている必要がありますか?」
夢には日付を決めましょう。どこかで聞いたことがあるかもしれません。漠然とした目標を少しずつ刻んでいきましょう。「35才で住宅を買うため頭金500万円を貯めておきたい」「50才までに2000万円貯金が欲しい」など、人生の節目でどうなっていたいかを決めましょう。5-10年後の短期目標と10-30年後の中長期目標の2つは設定してみましょう。

STEP 2. 現状の把握

前のステップでは、あなた自身の幸せについて考え、人生の目標(ゴール)を設定してもらいました。次はあなたの今の資産と家計の状況を整理してみましょう。つまり、ここでは現状(スタート)を把握するステップです。今の状況を正確に把握することで自分がゴールに向かって進んでいるのか、逆走しているのかを知ることができます。

【ミッション②】

年間の収入と支出を把握しよう。

問1「世帯の年間の収入を書き出しましょう」
ご自身の給料、ボーナス、配偶者の給料、子ども手当などの給付金、副業での収入などを合計して年間の収入を合算して年収を計算しましょう。このとき、のちの計算を簡単にするために所得税、住民税、社会保険などを差し引いた手取りの金額を用います。

問2「世帯の年間の支出を書き出しましょう」
①日々の生活費、お小遣いや民間保険などの毎月支払う費用と、②自動車税やクレジットカードの年会費などの年払い費用、③結婚式のご祝儀や家具家電の購入費など不定期な支出も見積もれるとより正確な資産設計が可能です。

このステップを実践する際の便利なツールをご紹介します。日本FP協会の『便利ツールで家計をチェック』のページより家計の収支確認表をダウンロードして記入してみてください。

STEP 3. 現状の成り行き

前のステップで家計の年間収支を把握することができました。このステップではあなたの資産の推移を数十年にわたり、シミュレーションしてみましょう。これによりあなたの現在の生活を続けた場合の成り行きが分かります。

【ミッション③】

100才までの資産推移をシミュレーションしてみよう。

ここでは、さきほどの日本FP協会の『便利ツールで家計をチェック』のページより家計のキャッシュフロー表をダウンロードして記入してみるとスムーズに作成することができます。

STEP 4. 成り行きとの差を明確化

STEP 3での結果はいかがだったでしょう。将来の成り行きは満足のいく結果だったでしょうか。ここでSTEP 1で明確にした目標の出番です。自分の設定した目標金額と成り行きとの差(ギャップ)を明確にしましょう。

【ミッション④】

STEP 1で○才で○○万円を貯蓄すると掲げた目標に対していくら不足しているか、金額の差を計算してみましょう。

ここで、もしあなたの目標金額を達成することができていれば、お疲れ様です。あなたの資産設計はここで完成です。あとはこのままの生活を続けていればあなたの望む人生を手に入れることができるはずです。

一方でこちらが大多数だと思いますが、目標金額を達成できなかった方は次のステップにお進みください。

STEP 5. 改善プランの検討

STEP 4で明らかにした差をどうすれば埋めることができるかを検討しましょう。自分の幸せに優先順位をつけます。

【ミッション⑤】

収支を改善させるためのアイデアを書き出してみましょう。例)携帯電話料金の見直し月当たり▲2000円、毎日の晩酌を半分にする月当たり▲1500円などのように、自分ができそうなアイデアを挙げ、年間いくら改善できるかを明確にしましょう。

STEP 6. 改善プランの効果確認

STEP 5で考えたプランを実行することで理想の状態に近づくことができたか確認してみましょう。

【ミッション⑥】

改善プランを実行することで改善した年間収支を使ってSTEP 3のシミュレーションをもう一度実行してみましょう。STEP 3の結果に比べて目標との差ほ小さくなったのではないでしょうか?まだ目標に届いていない場合はSTEP 5と6を繰り返し、あなたの目標を達成できるプランを作成しましょう。

STEP 7. 実行と進捗管理

目標が達成できる改善プランを作ることができれば、あとはプランに沿って行動していくのみです。

【ミッション⑦】

毎月の進捗を確認しながら、プランを作った際の前提条件に変化があればプランを修正していきましょう。これを継続するだけであなたの幸せな人生を手に入れることができます。

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございます。

ここまでお話しした手順に沿って進めていただければあなただけの資産設計が完了です。ぜひあなたの理想の人生を歩んでください。ステップを進めるなかで「難しい」「めんどくさい」などを感じて、思うように進められない方のために誰でも簡単に資産設計ができるサポートツールをお届けしています。興味のある方はこちらからご確認ください。